☆★☆Ken Yeang☆★☆

マレーシア、ペナン生まれ。
もっとも有名なマレーシアの建築家。
1971年AAスクール卒業、75年T.R.ハムザ&ヤング設立。88・89・91年PAM建築賞、92年ノルウェー建築賞受賞。

Menara Mesiniaga,Kuala Lumpur,1992,P.T.R.
Hamzah and Yeang

ChinaTower 2,Hakou,1995,P.T.R. Hamzah and Yeang Sdn.Bhd.

MBfTower,Penang,1993,P.T.R.
Hamzah and Yeang Sdn.Bhd.


「われわれは、あらゆる気候条件への対応を最優先する」「継続的な開発やデザインの解釈のための基盤となるプロトタイプの作成」「新しいものは、時には不明瞭である」(ケン・ヤング)。 国際的な活躍が最も著しいマレーシア人建築家といえば、「ベルリンのアエデス・ギャラリー」や 「ロンドンjのデザイン・センター」に作品を展示した経験を持つケン・ヤングであろう。

AAスクールで教育を受けたヤングは、すでに確立された伝統的な建築形態の解釈や評価を、絶えず繰り返すという姿勢を保っている。
彼は、自らサーチ・デザイン+ディベロップメントと命名した手法を用いて、 自邸を伝統的な様式に改良を加え、熱帯の気候により適した様式を確立するための試みを続けているのである。
また、より大きなスケールでは、熱帯気候に適した高層建築として、バイオクライマティック・スカイクレーパー(生態気候学的摩天楼)の開発をも手がけている。 土地の有効利用あるいは施工費の節約など、スカイクレーパーの長所を尊重した上で、主に建物の外部デザインに新たな方向から取り組んでいる。彼の理論は、ここで紹介する「スカイクレーパー」「メナラ・メシニアガ」、「MBfタワー」および「チャイナ・タワー」にも具体化されている。彼が使用している手法とは、共用スペースに自然喚起を確保するため壁面に凹凸を設ける、あるいは直射日光の当たる窓の外にルーバーを設けるなどのパッシブな省エネ対策を行うなどである。 また、インターラクディブ・ウォールと命名された壁が、気候状況や住人の需要に応じて移動する。一方、住宅には、 上層階にスカイコートなどの屋内と屋外の中間的な性質を持つスペースが設けられることが多い。
彼の建築には、独自の開放的な”封入バルブ”というアナロジーに基づいた機能性、ならびに気候や文化に調和した国際的なボキャブラリーのシステマティックかつ合理的な使用が見られる。
(写真及び文章、世界の建築家581人-ギャラリー間-)